郵便記号と郵便マーク

「〒」は、日本郵政グループのシンボルマークである。
これを丸で囲んだ記号「〶」は、郵便局の地図記号である。

この「〒」は1887年に逓信省のマークとして定められた。
テイシン省の「テ」を図案化したものである。
(実は最初は丁 (T) 字形だったが、料金不足記号と紛らわしいのですぐに〒に変わった)
それ以来、郵政省、郵政事業庁、日本郵政公社を経て、今日まで使われている。

この「〒」の名称であるが、実は「郵便マーク」ではない。
JIS の規格上、「郵便記号」である。

では「郵便マーク」は何かというと、「〠」である。
これは郵政省時代に使われたナンバー君の顔である。[注1]
1998年の郵便番号7桁化以降は後継の「ポストン」に取って代わられ、すっかり見なくなってしまった。

^ 1. 一部フォントではナンバー君ではなくポストンの顔が表示されるが、いずれにせよ「郵便マーク」として規格化されているのはコードポイント1面6区70点 (U+3020) に割り当てられた文字である。