正露丸は普通名詞

皆様、正露丸はご存知でしょう。
大幸薬品のラッパのマークの正露丸が有名である。
「正露丸」は同社の登録商標であり、商品名である。
しかし、この「正露丸」というのは普通名詞なのだ。

矛盾に思えるかもしれないが、こういうことである。
時は日露戦争。当時ロシアの地はとても衛生的とは言えなかった。
そこで、当時の日本陸軍は兵士に丸薬を常備させた。
これがセイロガンである。
元々は、「露西亜(ロシア)を征する丸薬」ということで「征露丸」と表記されていた。
これが一般に広まったのである。
現在の「正露丸」の表記は、戦後に改められたものである。

大幸薬品が商標権を持っているものの、元が普通名詞であるため、他の会社も自由にこの名を使って良い。
実際、薬局では数多くのセイロガンを目にすることができる。