二千一年宇宙の旅

『2001年宇宙の旅』という映画がある。
突然であるが、我々は普段この「2001」という数をどのように読んでいるだろうか。

一般的な日本語の読み方では、2001は「にせんいち」と読み、漢字では「二千一」と書く。
ここまでは異論は無い筈だ。


ところで、この
  一(いち)、二(に)、三(さん)、……
という漢数字の数え方は、当然のことながら中国から入ってきている。
では、漢数字で書けば日本語話者と中国語話者との間で正しく数は伝達できるのだろうか。

答えは「否」である。
同じ古代中国語を元にした数体系とは言え、日本語と中国語とでは数の表し方が違うのである。


それでは、具体的にはどのように違うのだろうか。

大きな違いとしては、上に挙げた「二千一」がある。
この「二千一」は、中国語では「2100」を意味するのである。

どういうことかと言うと、桁を表す言葉(十, 百, 千, …)が無い場合、「直前の桁の次の桁」と解釈するのである。
つまり、「二千一」は「二千一百」の省略形と見なされるのである。

同様に、
  「三百四」は「三百四十」(340)
  「五万六」は「五万六千」(56,000)
  「七億八」は「七億八千万」(780,000,000)
と解釈されるのである。


それでは、「2001」は中国語ではどのように言えばよいのだろうか。

これは、「二千零一」(二千とんで一、の意味)と言うのである。

同様に、
  304は「三百零四」
  50,006は「五万零六」
  700,000,008「七億零八」
と言えばよい。
他にも、桁が飛ぶ時は必ず「零」を挟んで、「五千零五十」(5050)、「一億零二千」(100,002,000) などと言うのである。


因みに、「2001年」は中国語では普通「二零零一年」と読まれる。


※ 「二千」は「両千」というのが一般的であるが、ここでは触れないことにする。


執筆: 2009年9月25日

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