翼をください
♪今 わたしの 願い事が 叶うならば 翼がほしい……
と言えば、あの有名な「翼をください」の冒頭です。
良い歌です。
しかし、良く考えてみると変な歌です。
「自由」を歌っているにしても、
――富や名誉こそが自由だ!
なんて言われてしまうと元も子もなくなってしまいます。
まあ、そんな事はさておき、歌詞を語義のままにとってみましょう。
とんでもないことになります。
この背中に鳥のように白い翼を付けてもらっても……
- 1. 背中に翼が付いていても服を着ていてははばたけない。
-
困りましたね。特注の服でも作るんでしょうか。
そうだと仮定して、次へ行きます。
- 2. 人間が飛べる位の翼は、相当大きくて重いと思う。
-
「自由な空へ翼はためかせ」行けるわけがありません。危険です。
そもそも、
- 3. どこの筋肉を使うのかわからない。
-
背筋と根性で頑張るんでしょうか。
- 4. 服に羽毛が大量に付く。
-
下手に洗濯機にぶち込もうものなら洗濯槽が詰まります。
かと言って、洗わなければ不衛生です。
不衛生と言えば、
- 5. 羽根を洗うことが出来ないので、一人で風呂にすら入れない。
-
ますます困ってきました。
無理して風呂になんか入ろうものなら、
- 6. 濡れた翼は重い。
-
巨大な翼が濡れることを考えてください。
自重より重くなるんじゃないですか。
乾かすのが大変そう……
ちょっと街へ出て、色々な仕事の人が自分の翼に困っている様子を見てみましょう。
- ガソリンスタンド店員
- 羽根の摩擦で気化したガソリンに火がつかないかいつも心配。
- クリーニング店店員
- 抜け落ちた羽根が客の服についたら手間が増える。
- 料理人
- 抜け落ちた羽根が料理に入ったら、洗濯屋より大変なことになる。
- 学生
- テストの時、前に座っている人の翼が邪魔。
きりが無いので、やめます。
要するに、翼があっても碌なことは無い、ってことですね。
皆さんは、歌の歌詞をそのまんま取るのはやめましょう。