タラバガニと言えば、北海道名産の「カニ」である。
冬の味覚の代表格である。
そんなタラバガニであるが、実はカニではない。
生物学的には、ヤドカリの仲間なのである。
上の図の通り、タラバガニはヤドカリ下目に属する動物である。
よって、これはカニではなくヤドカリの一種なのである。
(「エビ」は十脚目のうちカニとザリガニを除いたものの総称である。丁度チョウ目で言う「蛾」に相当する。)
実際、カニは通常ハサミの他に4対の脚を持っているが、
タラバガニは(見かけ上)3対しか無いことからもカニではないことが見て取れる。
因みに、ロブスター(オマールエビ)はザリガニ下目に属するザリガニの仲間である。
形は似ているが、イセエビ下目に属するイセエビとは近縁ではない。
(但し、俗にイセエビ等を含めて「ロブスター」と呼ぶことはある)