日本と台湾と北朝鮮の暦の共通点

紀年法として現在世界中で広く使われているのが、キリスト起源である。
キリスト生誕とされる年を起源とした暦で、この文章の執筆時点で2005年である。(以下、執筆時点での年を記す)
(実際にはキリストの生誕とはズレていると言われる)

この他にも日本では元号が使われている(現在平成17年)。
元号を用いた紀年法は中国で生まれ、東洋諸国(中国、朝鮮、日本、越南)で使われてきた。
現在では日本、台湾、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に残るのみである。

ここで、この三ヶ国の元号の話。

中華民国では、孫文が臨時大総統に就任した1912年を元年とし、民国暦を用いてきた。
今も中華民国政権の残る台湾に残っている。
現在は民国94年である。

北朝鮮では、金日成主席生誕の1912年を元年とし、主体(チュチェ)暦を用いている。
現在は主体94年である。

また、嘗ての日本の元号である大正も元年は1912年。
一世一元の制の下で初めて、第123代天皇(後の大正天皇)即位に合わせて改元された。

お気付きの通り、いずれも基準年は西暦1912年。
偶然にも紀年が一致するのである。