「プラスアルファ」という言葉がある。
これは「プラスあと幾らか」という意味で、非常によく使われる。
この「プラスアルファ」であるが、実は和製英語である。
これは元々、野球のスコアボードに書かれた “x” から来ている。
最終回(9回)裏の攻撃が行われずに、或いはその途中で勝敗が決してしまったときに書かれる、あの “x” である。
この書き方は米国で行われていたものであるが、“x” が雑に書かれていたためか、これを見た日本人が “α” と見誤ってしまった。
これが元となって、日本の野球界では長らく “x” ではなく “α” と書かれていたのである。
現在では野球では “x” と書かれるが、「プラスアルファ」という言葉は今なお広く使われている。