ネギはご存知であろう。下仁田ネギや深谷ネギが有名である。
嘗てはネギを女房詞で「ひともじ」といったのだが、由来はご存知だろうか。
(因みにニラは「ふたもじ」)
ネギの形が一文字だからではない。
古くはネギは「き」と呼ばれていたからである。
これは、「息」や「気」と同源で、ネギの強いニオイを意味するのである。
ここで女房詞(にょうぼうことば)についての解説。
女房詞とは、室町時代ごろから宮中に仕える女房が使い始めた隠語である。
「しゃもじ」や「おかか」等、現在では広く使われる言葉も多い。