「13日の金曜日」と言えば、欧米の幾つかの国で不吉とされている日である。
忌み数である13と、イエス・キリスト受難の曜日である(とされる)金曜日とが合わさって、不吉と言われるようになったとされる(諸説有り)。
しかし、カレンダーを捲ってみると、毎年必ず13日の金曜日は存在する。
そればかりか、13日の金曜日が1年に2回も3回も有ることも少なくない。
では、13日の金曜日はどれくらいの頻度で生じるのだろうか?
「閏年の基準は初代天皇」でも触れた通り、閏年の置き方は400年周期で循環する。
400年間の日数は146,097日(平年303年 × 365日, 閏年97年 × 366日)、すなわち丁度20,871週間であるから、400年毎に曜日も含めて全く同じカレンダーが繰り返されると言える。
(因みにもし丁度7日の倍数でなかったとしたら、400年毎に曜日がズレて2,800年で元に戻るのでどの曜日も同数だけ現れる)
400年間の各月の13日の曜日の出現頻度を調べると、次の表のようになる。
日曜 | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
回数 | 687回 | 685回 | 685回 | 687回 | 684回 | 688回 | 684回 |
回数 | |
---|---|
日曜 | 687回 |
月曜 | 685回 |
火曜 | 685回 |
水曜 | 687回 |
木曜 | 684回 |
金曜 | 688回 |
土曜 | 684回 |
このように、金曜日の回数が最も多い。
すなわち、僅かではあるが「13日の金曜日」は他の「13日の○曜日」よりも出現し易い、ということである。
require 'date'
# year年month月から始まる400年(4800ヶ月)間の各月13日の曜日の出現回数を調べる
def fri13s(year, month)
init = Date.new(year, month, 13) # year年month月13日
day13s = (0...4800).map{|m| init >> m } # 4800ヶ月間の各月13日からなる配列
wdays = day13s.group_by{|m| m.wday } # 各月13日を曜日毎にグループ分け
(0..6).each{|i| puts("#{"日月火水木金土"[i]}曜日: #{wdays[i].length}回") } # 各曜日の出現回数を出力
end